Swing Rehabili

キュートカート.jpgのんびりと コテージ泊まり 朝早くから ゴルフ愉しむ 石井プロ・二日間ラウンドレッスン(佐久平サニーCC)

高齢者のスイング・リハビリのすすめ

プライマリーケア(予防ケア)として、スイングのリハビリは有効。

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■ STEP 1 ■

   人工芝 (ゴルフ場施設) : 

      あたかも、病院内リハビリ室にて、基本的な理学療法を受診。(2008年6月終了)

■ STEP 2 ■

   本 芝 (ゴルフコース):

      斜面、ハザードなどある本芝の上で、様々な局面での実践できる理学療法を受診。



● 背景 

40年ほど前の若い頃、スイング理論はダウンブロー打法の時代。また有名選手の写真だけを見ながら真似ようとした。今から思えばそれしかなかった。ゴルフ練習場の付属プロさえ系統だって教えてくれなかった時代だった。ただひたすら300球を打たせをそばで見て一声かけるワンポイントレッスンが練習場の精一杯のメニューだった。

無駄に練習球を打たされた時代からすれば、いまの若い人は、きちんとした現代スイング理論で覚えられる。確かにちゃんと習った人は私から見ると上達はすこぶる早い。女性は上達が早いのは男性のように頑固でないから素直に形を覚えられるかららしい。

一方、昔のゴルフ格言の中には、今も通ずるものがあったが、なぜそうなのか、だからこうなんだと、誰も説明しえくれないから、素人には納得されないから名人芸のアンタッチャブル領域と神秘さもあった。

私は途中空いたので現役時代ゴルフをやらなかったに等しい。70歳で自立するためには、現在に身を置き、いま何をどういう順序でどうすべきかを模索していた。

プライマリーケアにあたるスイングリハビリを始めようと認識しいくつか試してきた。この機会にスイングのポイントを書きだしてみたい。 あくまでのスイング・リハビリのポイントだけである。

最終調整はプロから指導をコースで受けられるラウンドレッスンでしか、あらゆる本芝コースの状況で確かめられないことは自明である。(次のページで取り上げたい。)

●パッティング● 

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まずは下半身の固定。スイングは下半身を固定したまま両肩のぎっこんばったんだけのスイング。両肩とひじとグリップは三角形(正確には肘が少し曲がるから五角形)となる。首を支点でこの三角形の先のパターが振り子のように動く。パターのグリップエンドが体の中心をいつも指すことは他のクラブと同じ。ボールは左目の下となる。これでアドレスが完成。

ぎっこんばったんと単純だから、あとは振り幅を変えてボールの届く距離が変わる。パッティングはバックスイングよりもフォローが大事。インパクト後のフォローがちゃんとバックスイングの振り幅と同じにすること。ここまでは理論。


コースのグリーンはそれぞれ条件が違う。コースに早く到着して正しい基本のパッティング練習に励もう!!特に午前中雨で午後晴れると明らかにグリーン上の転がりの速度が変わるから大叩きすることがある。グリーン上では、ワンパット目カップの周り1Y以内につけ、カップインし2パットで上がる!!!

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ラウンドレッスンが必須。実際のコースのグリーンは複雑なアンギュレーション(傾斜)の混じる。そんなグリーン面はどんなに頑張っても練習場では作れない。やっぱり実際のコースのグリーンでのレッスンが大切ということである。

芝目、早さ、傾斜、曲がり具合などは個々のグリーンから読み取らなければならない。自分の読みを申告し、プロと同じかどうか比較し、実証することで腕が上がる。パターは実際のグリーン上でしか上手になれない。

ラウンドしてくると足腰も疲れ中腰となり土台もふらふらし易い。それと、フェイスの向きが意外に狂うことしばしばあるから、要注意。ラウンドレッスンでプロから時々チェックされ指摘を受けて初めて狂っていることに気がつくことがある。

パッティングこそはコースで腕を磨き完成させるしかない。プロは曰く、「ドライバーが曲がってもリカバリーはできるが、パットは一打と大きい。生活がかかっているトーナメントでドライバーとパッティングとどちらを大事か?おのずとパッティングがうまくならなければならない。」 試合見に行き、プロがどんな練習をするのかを見ていると参考になる。

女子プロさくらのパッティングは、後ろに短く引くだけで、ボールをヒットしフォローの大きさも含めて微妙にストロークをしてカップに届かせている。一見難しそうだが引く時のブレを最小限に抑える意味でその訳がわかる。ショートしがちな時にも有効に思える。

●アプローチ・ショット●

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PW(≒50度)、AW(≒53度),SW(≒56度)の三本、かつ、スイングが5-7時、4-8時、3-9時の三種類。アプローチは9種類の組合わせがあると一般に言われている。

ボール位置は両足踵の中間の置く。両足のつま先だけ飛ばす方向に45度ほど傾ける。これはインパクト後の体の回転が容易にするため。この時点でボールは右に見える。

ヘッドをボールの後にセットし、フェイスを飛球線に対してスクエアに構える。アマはこのセットを間違え易い。上体を背骨を中心にバックスイングする。プラクティスでは最初、ショット時手首を使わない。フィニッシュまで手首は使わない。上半身の回転、正確には、肩のぎっこんばったんだけでやる。

バックスイングで右肩の方を上げ、ダウンスイングでは戻しながらヘッドをボールの後方にドスンと下ろす。手で下ろさない。ヘッドの重さを感じているから落とす。ボールにぶつけるというよりも、後方にヘッドを落とし少しダブりかげん。するとソールのバウンスがあるから地面に先に当たり、滑走し、ボールに当たるイメージ。ファイスの溝がボールをこすり上げ逆回転のスピンをかけボールを弾きだす。この逆回転を与えることがアプローチでは安定した飛球をキープする。このとき初めてボールの芯が打てる。ボールの赤道めがけて打て!とという言い伝えがあったが、いまは、素人が誤解するから間違いとなっている。

カリキュラムでは、①:下半身を動かさない。②:下半身を動かす の順番になっている。①が習得し出来ていない間は②に絶対に進んではならないと頑張る。さもないとあとあと正しいスイングが出来なくなる弊害(悪癖)が身につきリハビリが失敗する。①をしっかり習得しておく。①は物と打つ動作そのものだからここをしっかり練習しておく。

先に進みたい気持ちを我慢し抑えなければならない。忍耐強く練習に励むしかない。①が自然に出来るまで練習で覚えてしまうしか、アプローチ習得の王堂はない!次に、クラブの操作。ヘッドがグリップを追い越さない。脚が先行するようにするとヘッドをしゃくりあげたりしないからダブることなくボールをヒットできる。基本と応用とで完成させる。

シニアが意識するゾーンは、ダウンスイングの右腰の高さからインパクトまで。あとは自然の動きがいい。それ以内のスイングで気を付けるのは、インパクト後に減速する悪いパターンを避ける。むしろバックシングよりもフォローをきちんと出した方がいい場合がある。ただしグリーン周りのラフだと打ち込むだけの方がトップなど避けられるので無難。

ランニングやピッチエンドランアプローチの方がロブショットよりも寄せには安全である。スコアメイクにこのアプローチの巧拙の影響が大きいから、素直に真剣に順序良くレッスンを理解し実習しかつ復習に努力するしかない。ボールの置かれた位置も様々、ラフ、ファーストカット、ディポット、打ち方が違う。

練習場のマットだけでは上達しないから、コース地面のさまざまな変化がある状況下で適切なショットを覚えるにはラウンドレッスンが欠かせない。ラウンドレッスンは、アプローチの様々な場面の経験とテクニックの習得のため。様々なバリエーションを覚えなくてはならない。

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アマとプロとの違いはアプローチにある。ラウンドレッスンで一番役に立つのは、アプローチとパッティングとであることは明らかである。

シニアになると、シンプルを求める。左股関節の上に乗って、くるりと両肩を水平に回すスイングは、フルスイングもアプローチも同じだとしている。アプローチは最初から左に乗っている。シンプル・イズ・ベスト!

ラウンドレッスンはいわば自立支援である。しかし未来永劫依存はできない。自立支援を素直に受けたい。幸いそういう機会があるのは嬉しい限りである。やがて自立できる確率が上がると信じて・・・。

●アイアン/フェアウエイウッド・ショット●

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この部分は、パッティング、アプローチ、ドライバー・ショットとの間に位置するためスイングの基本は変わらない。スイングに不可欠な最小限度の大事なポイントがありそれらを忠実に守ればいい。ヘッドがボールの芯に当たったときナイスショットとなる。

コースには傾斜があるから正しい距離感のジャッジが求められる。クラブの番手をいくつ上げたらいいのか?下げたらいいのか?これはラウンド経験で最も注意を払い反省をし次のショットに役にたてる癖をつける。

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ラウンドレッスンでは幸いプロがピンそばにつけたりするパーオン場面を沢山直に見れる。パーオンを課題として、ラウンド中、予測と実行とを自問自答、プロに宣言しながら、当日の距離感をつかむ。1打1打、朝鍛夕練しかない。ラウンドレッスンでは距離感がプロとの間での会話でだんだん正確になってくる。同様に、キャディー付きゴルフの場合も、キャディーに距離をどんどん聞き、自分の予測との差を縮める工夫ができる。距離が合ってくれば、2,3オンは夢でなくなる。するとスコアがまとまる。

●ドライバー・ショット●

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ドライバーは14本のクラブの中では一番長尺。単純な一本の棒なら簡単に振り回すことはできる。シャフトの先に質量のあるヘッドがついているとそう簡単ではない。まずこれらの静的な物理条件がドライバーの扱いを難しくしている。これは理解していた。いや、正確な理解ではなかった。

最近はヘッドが大きく軽くシャフトも軽い。打ち方は昔と変わってきた。シニアは気がつかねばならなかった。

プロが教える道筋はとても単純な基本と実習から成り立つ。 いつも体の正面にクラブがあるという基本はウエッジの時と変わらない。パッティング、アイアン、フェアウエイ・ウッド、ドライバーまで共通している。最長のクラブを正しく振って、ひとまずなんとかフェアウエイをキープすればよいスタートとなる。

長いからヘッドスピードが必要とは判るが、もう一つ大事な点は、素早く振るテクニックも必要。肩はアドレスからバックスイングそしてトップスイングまで90度。ボールに当たるべきヘッドは肩が90°。そのときもう270°位まで来ている。ダウンスイングでは、肩は90°戻せばいいが、ヘッドは、270°戻さねばならない。つまり、270÷90=3倍のスピードで戻さないと(肩がアドレスの位置に)ボールに当たらない。クラブを振るスピード、勢い・強い振り・体の正面で会得するプラクティスはどうしても必要である。椅子に腰かけてクラブを左右に振る練習も効果があるだろう。

街には練習場用ではなく正式球が打てるゴルフ練習場がある。ドライバースイングの復習後に出かけて試してみた。スイングが簡単になったように感じる。方向性も安定しているし飛距離も伸びているように思えた。なによりも力んでスイングしていない。逆説としては、正しいスイングが出来ない間は、どこかで自然に体が調整作業に入つため余計な力が加わっているということになる。

ラウンドレッスンでは、ティーアップする場所、どの方向狙いなど、宣言してからショットに入り、結果と照合する。フェアウエイキープしておけば、セカンドショット以降が設計し易い。確実なショットが求められる。飛距離よりも方向性重視でいい。

気をつけなけらばならないのは、昔ゴルフをちょっとやった私みたいな高齢者。昔はヘッド/シャフトが重かった。その打法でいまの軽いヘッド/シャフトを振るとミスショットになる症状が出てしまうことだ。私が矯正する最大の課題である。ここらあたりはシニアの課題であり悩みとなっているから、次のコラムに別に記述してある。

さあ実践だぞとコースに行くと、どうしても飛ばそうとするのか力が入る。これがスイングに悪さする。練習場の方がいいスイングなのに、とプロにコースで指摘される。コースに出たらスイング中はプロ曰く「なにもしない」ことに尽きる。「なにもしない!」の意味は、ダウンスイング時に、右腰の高さからインパクトまで集中すれば十分。

「何もしない」で18ホール回ればショットは安定する。これこそコースでのゴルフの極意?かもしれない。

『70SWING』では、70歳で華麗なスイングが出来る、イコール、力の入らないスイングが出来ている。

昔少し習ったシニアゴルファーは、どうも、昔の知識が障害になっていま悩みになっていそう。

■ドライバーの打ち方は明らかに変わった■

主な理由は450ccほどのヘッドが大きくなったせいだ。四年前恥ずかしいながらゴルフ復活したとき、パーシモンでコースに出たらほとんど柿頭はいなかった。そして今のでかいクラブを持ったら、「あっ!?ヤカンが棒の先についているじゃん!」と叫んだほどだ。それほどカルチャーショックはかなり衝撃的だった。いまやドライバーは体の回転で打つとまで教えている。だから体の回転からレッスンは始まるが、手で打つことはしない。この矯正手術がとても難しかった!!

■昔のダウンブロー打法■

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30年余前にベンホーガンのダウンブローで打つ陳清波練習場でプロにワンポイントレッスンを受けた。それから空白があって、2004年ゴルフ復活後、最初にこのダウンブロー打法除去手術が始まった。後で調べると、海外に移住した間に、ゴルフ界では回転打法にだんだんと変化していった。だから私の場合は帰国しそのままゴルフに縁がなく、2004年復活時に、周りが回転打法になっていると気がつく浦島太郎だったわけである。

このダウンブローのスイング矯正手術をなぜ最初に必要としたか?空白の間に、道具とボールとの進化が進み、人間本来の効率的な回転の途中でボールを払えばいいというシンプルなスイングに変わってしまっていた。

プロが異口同音に回転打法と解説する。出来たら癖を摘出する手術があったらやってもらいたい。そう思ったがないから、じゃ、自分からロボコップになってバカになり新しい打法を教えてもらおうと決めたのが、ロボコップ宣言だった。しかし、バカになり、素直に、払うスイングを覚えることはそう簡単ではない事がすぐわかった。昔のダウンブロー打法が邪魔するからだ。

簡単に言えば、左右にスウエイし両腕も力が入ったまま打ちたたき下ろす感じだった。インパクト後10cmヘッドを出せと言われた。スイングではない。叩くだけ。また前方にまっすぐ出せとも言われた。力任せなら逆Cだと、支離滅裂、頓珍漢は者だった。この昔の癖が取れなかった。2004年ゴルフ復活後知人は叩いていたと回顧する。回転なんて知らなかった。

私は途中海外に移住したので浦島太郎で帰国したら、ブランコ打法から回転打法に劇的に変わっていたからゴルフの世の中で順応できなかった不運でこうして矯正手術という無駄を蒙っている。ゴルフしなかったらもっと幸せな生活ができていただろうなんて、公には言えないが、事実それが昔の癖という意味である。

もうひとつ、ファイスの芯で打つ意味が、今までの紛らわしい世の中の教えが素人にはうまく伝わらず、間違っていると指摘されている。これも論理的に説明ができるようになっている。ちなみに、打球痕が判るシートをヘッドに貼って実際に売ってみると芯で打っているのかそうでないのかがすぐ判る。

■各番手ファイスのロフト1度立っている■

フェイス角度が昔より1度ほど立っている。ストロングロフトともいう。なのに昔より高反発で高弾道だから不思議。打ちこむ必要はない。バックスピンもかける必要はない。同輩を見ているとFWからのショットはボールが高く飛ぶ。打ち込んでバックスピンで高く上がる。アプローチはインパクト前後でグリップがヘッドよりも先行していれば自然に打ち込んだことになるから意識してダウンブローニ打たなくてもいい、というのが最近のスイング論。だからスイングがシンプルになっている。

■ボールの位置■

昔はドライバーは左踵前、クラブが短くなるとボールが右側にずれる、と教えてもらった。いまは、どれも、左足踵前。払うスイングになったから、がその理由。利点はインパクト時両肩が飛球線と並行に保つことでイン・アウトサイドにヘッドが下りて来て体の正面でヘッドが通り過ぎたあと、自然に右肩がフォローで左足の前に移動しやすく左股関節の上で回転し、綺麗なフィニッシュが迎えられる。ボールを内側に置くと払えない。

例えると、太鼓を叩く時、打つ道具であるバチの長短で自分の立っている位置を変えるか?左足踵の前の太鼓の面に向かって、どんな長さのバチでも打つのではないか?短くなったからと太鼓面を右に寄せるようなことはしないはず。 特殊な打法以外は、ボールは左足踵前と、シンプルがいい。

■ターフ■

アイアンやFWウッドではいまは薄いターフしか取れない。払うスイングだからだ。ヘッドを手前から滑らせる感じでいい。アドレス時もインパクト時も昔みたいに極端に左肩が右肩より上がっているスタイルはしない。ドライバーで昔はヘッドが下から上がってボールに当てるイメージだったのでそうなる傾向が極端にあった。しかし今は、道具が進化したことで、普通に水平にヘッドで払ってしまえば自然にボールは上がる。クラブが仕事するとはこの事を指す。特別なアドレスやスイングは不要となった。昔、力が要ると言われたゴルフが女性にとってゴルフが身近になり易しく出来るようになった。道具とボールとの進化の他、それに合わせた、いわば水平回転で打つ、理想的な払い打ちが可能となったからだ、と理解できる。職人技は必要ない。

■ティーの高さ■

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昔は下からヘッドを当てる。最下点を通過後ボールに当たる。これは基本的に変わりがないが、無理にそうするイメージが強かった。今はそれは必要ない。ヘッドからボールが半分出ているくらいのティーの高さでいい。同輩のゴルフを見ていると、極端に高くしているが、それはいまはダメと指摘される。だから、昔身についたダウンブローを固執し続けると弊害が出る。昔はボールが上がらないからダウンブローだったが、今はそうしなくても上がる。そうする必要がないからスイングを変えなくてはならない、というわけである。

■アドレス■

昔と違うのは、ドライバーも他のクラブも思い切り力任せに振らなくてもいい。昔は飛ばなかったからそうせざるを得なかった。ドラコン時代だ。今は寄せワン、アプローチの時代。ゴルフはスコアメイクのためのコースマネージメントの方が優先する。新しい道具なら、シャフトがしなり、ヘッドがボールを運んでくれる。ボールにスクウエアに当たれば、自然とボールが上がる。だからこそ、スイングはシンプルでいい。自分の場合、ドライバーは昔足を広げていた。これも最初に矯正手術を受けた。いまは、肩幅でOK。理由は野球打者のように足を広げる必要はない。回転を妨げるからだ。

■力がどこにも入らない■

アドレスからフィニッシュまで、体のどこの部位にも、力は要らない。それが今のスイング。最初、この「力を抜く」リハビリが一番つらく長期間矯正に時間を要した。いまのスイングはどこにも力が入っていない。腰痛から解放されている。

「ねじれパワー」の言葉はつい体に力を入れてしまうから、忘れた方が飛ぶ。昔風邪引いた時の方がナイスショットが出た。力を入れられない、つまり、力を入れないんでスイングがスムーズになり飛んだ。 ボールを打つのはヘッドの仕事。だって体に力を入れたらヘッドにパワーが伝わる??なんてどういうメカだろうかと考えても答えが見つからない。本当に信じる?体が力めば決まってヘッドスピードは減速する。竹箒を振り回す、釣りのキャスティングなどで体感できるはず。力むと体と一緒に回すことになるから、遠心力を利用してヘッドを加速するのは難しくなるから飛ぶわけがない。ヘッドスピードを上げるなら、体は力んではならないんだ。

■横の運動■

横は体の回転。回転は水平だから、両肩はどのクラブも地面に水平。ここが昔と違う。というか自然法則に沿っている。そうすれば払う感じが出せる。回転し始めたらダウンスイング開始時に左腰を先に切る。インパクトゾーンでクラブヘッドの振りぬきを良くするためだ。インパクトで上半身は飛球線と並行のまま維持されているから、腰は45度ほど先行しすでに飛球線方向へと回転し左股関節に体重が掛かる。バックスイングは右股関節に乗る。だから左右のスウエイはない。これも矯正手術受けた部分。このときも体は水平に回る。経験によれば、切っているつもりでも不足がある時は左に引っ掛けた。左に引っ掛けたらそこをチェックすることにしている。

左肩を右肩より持ち上げるアドレスは昔ボールが上がらないから打ち上げ意識でそうした。いまはしない。スタンスは肩幅より少し広いくらいでOK。あとはクラブが仕事をしてくれる。体に力を入れる必要はどこにもない。華奢な女性が200Y以上は飛ばす訳がここにある。

■縦の運動■

横運動は分かった。意外と縦運動が知られていない。誰も正確に教えてくれなかった。縦運動は回転と合成してスイングとなる事くらいは物理の考えで分かっていても自分のスイングでどうなのかわたしも正確には説明できなかった。縦運動が容易に出来るためにも、体の水平回転が必須条件。こう考えてくるとだんだんとシンプルスイングになってくるではないか。そしてそれに見合う新しい道具と新しいボールが開発されたので実現した。腰痛からは解放された。シンプルスイングの時代が来ているのをシニアは早く気がついても害はないだろう。

桑田泉プロのQUATER理論の中で、横の運動/背軸の回転と、縦の運動/腕の回転、つまり、トルクの要素(ヘッドの向きと手首の向き)で合成でスイングが成り立つことを判り易く説明する。物理的に無理がないから覚えやすい。基本がこうだからこうなると順番よく教えてくれるから結果に納得がし易い。昔から結果だけを教えられても何故かが理解し体が覚えないから身につかなかった。つまり一般にプロは途中を端折って素人に簡単に指摘するから分からない。

道具を扱うには基本があり、それに沿って教えてもらえば、ゴルフのクラブの扱い方、スイングの仕方がわかってくる。

基本的には、ダウンスイングでもうクラブを右横あたりに落とす感覚でないと、インパクトでスクウエアに低くヘッドが滑ってボールに当たらない。ボールを打つのではなく、スイングするしかない。

■打つのは右腕、左腕にあらず■

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昔は左腕主導と言われていた。昔は両腕でやらねば飛ばなかった。今は新しい道具が仕事してくれるから、まったく逆、右腕で打つ。飛ばすためも、方向を出すためにも右腕手動だ。これも最初に矯正手術を受けた。ヘッドスピード上げるためには右腕しかない。餅つきで打つ時、利き腕の右腕を使う。

昔はフォローが強調された。ヘッドスピードを上げたく加速できると信じられていたからだった。が今は、高反発ヘッドがちゃんとその分仕事してくれるから、極論に言えば、インパクトまでが大事で、その惰性でフォローがあればいい。フォローでさらに無理に振り切る必要はなくなった。いまはバックスイングとダウンスイングとに注意を払えばOK。インサイドアウト、シャフトのしなり、ヘッド加速スピード、スクエアに戻るかも、そこで決定されるからだ。叩け!は変わらない。しかし昔のダウンブローとは違う。払うだけ。

■ファイスコントロール■

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近代スイングはバックスイングでシャフトが右腰横に来た時フェイスが11時くらいに、と厳しく指導された。

昔は右腰から背中後ろまで引く感じだった。ファイスは開き気味のまま勢いよく戻してダウンブローニ打つ打法は名人芸と難しかった。新しい道具で昔の技術で(力を入れて)打つと左に引っ掛け易い。

もしグリップとシャフトがアドレスに戻らないでグリップがヘッドよりも先行(この場合はインパクト時にすでに右肩が前に出やすいミスとなるから、ヘッドがボールに当たらずトップするとか、当たってもフェイスが開いているので、右プッシュかスライスになる。結構このミスは発生しやすい。

左腕とグリップとシャフトとが直線のまま(つまりアドレスの再現で)体の前をサッと通り過ぎる。するとヘッドフェイスがスクウエアにボールに当たる。こんなシンプルなスイングに変わっている。

スイングプレーンという円形の器具がある。この輪の中に自分が立ちスイングしながらシャフトを輪に沿ってなぞってみると、決してバックスイングでやろうとしても右腰より内側には引けないことが実感できる。むしろバックスイングでシャフトが右外側に持ち上げている感じを受けるからこの新発見に吃驚愕然とする。

ヘッドを後ろに30cm引けばいい、そのあとは人間はコントロール出来ない、と上手な人はいう。昔から言い伝えられているセリフ。バックスイングで右腰横にシャフトが水平に来た時ヘッドの角度が11時くらい閉じている、この表現が判り易くチェックし易い。米国ツアーでもディマルコやカリーウブなどがこのルーチンをやっている。これはシニアも試す価値がある。

ゴルフショップやゴルフジムなどにはゴルフスイングを解析する測定システムがいくつかある。インパクト直前のファイスの向きを上から撮影した画面を確認できるものがあり、信じがたい画像を見てこれもびっくりする。ヘッドがボールにスクウエアに当たってナイスショットと思っていても、実際はインパクトまでフェイスが閉じていなかった!右に打ち出すか、スライスとなるわけ。

考えてみても判るように、特にシャフトの長いドライバーの場合、短時間にフェイスを戻せるかがカギとなる。正しい(これはプロに判断してもらうしかない)スイングが出来た状態でインパクト時にフェイスがまだ開いて当っているようなら、ハードウエアであるヘッドの慣性性能を調整する手もある。鉛板をヘッドに貼る方法は昔から良く知られている。

またTM(テーラーメイド)のドライバーヘッドなどいくつかのメーカーで販売しているヘッドでは付属の錘を変え調整が可能。アイアンショットが良くてドライバーが今いちのケースでは、プロにスイングを見てもらい、最後の手段としてヘッドの慣性を調整するチューニング手段も残されている。

いずれにせよ、アイアンとドライバーともスイングを変えなくていい事に落ち着かせたいなら、シニアになれば若い時みたいに器用で無くなる前提から、クラブヘッドやシャフトなどをチューニングしてみるのもいい。

ドライバー以外のショットで共通しているシニアゴルファーが最も気をつけたい点はインパクト。シニアゴルファーが昔聞いたことがある、「ボールを直接打て!」、「ボールの赤道をめがけて打て!」、これらは実際やってみると、打てないことがわかる。打てないのが正しいのに自分のスイングが悪いと誤解してしまう。この言い伝え自体が間違っている。なぜならそんなことしたらヘッドファイスのスイートスポットでボールを打てっこないからミスショットが出てしまうのは当然。このように矯正する時、どこをどうしたらどうなるのか説明できる修正にするには、やはりプロの指導を受けるしか解決方法がないのである。

もうひとつ、フェイスコントロール、つまり方向性を意識する時は、グリップを短く握る、とクラブが扱いやすくなる。

理論で考えすぎると迷いに入ることがあるから、感覚も大事。単純に、金槌で釘を打つ、首を手で支えているとき金槌で手を打ちたくないから、釘の頭に集中すればうまく打てる。それと同じでフェイスコントロールがうまく行くことがある。これをイメージというのか、感性というのか、フィーリングというのか、言葉はどうでもいいところがゴルフスイングにはある。

■スイング・プレーン■

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ゴルフスイングのプレーンが体験できる練習器具がある。輪の中で立ち、アドレス、右横、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロー、フィニッシュとスイングの各部位でクラブがどこにあるか、知ることがでる。初めて体験するとえっ!?と驚く。から、ラウンド中も、仮想スイングプレーンを時々意識しておけば、狂うことが防ぎ易い。

■ベン・ホーガン論は人間改造■

ベンホーガンの偉大なのは人間が自然にできるスイングを予言したからではなかろうか。もそういふ簡単なスイングしたかった。だからいまも通用するから崇拝される。しかし、彼にとって残念だったのは、当時の道具では人間側に無理な工夫が必要だった。手首のコック・アンコックを極端にしたダウンブローしか解決方法がなかった。世の中のさまざまな道具の歴史と同様にユーザーインターフェイスは進化しつつあった昔は、人間の方が無理な改造を強いられたのである。強いられるということはそれだけ素人には難しいことを意味する。昔はゴルフ技術を上げるのは職人技で名人を見て覚える至難の技はまさにアンタッチャブル領域だったと思う。

いまは技術・材料の進化により、道具の方で理想的な人間の動きに合わせるように開発進化してきたから人間が理想のスイングができるようになっただけ。子供や女子でも飛距離を伸ばせる。多くのシニアが、ドライバーからアイアンまで飛距離が足りないと嘆く場合、その原因の多くが、昔のスイングのままではないだろうか。新しい道具を使うなら今のスイングを習得すれば、年齢相応の飛距離は十分出せる。200Y以上出せば十分若い人たちと回れる。

■体の体重移動と回転■

ゴルフやった人なら「体の回転」は一度は耳にしたことがあるはず。脊柱を軸に回転するから「体の回転」といふのだろうが、「体の回転」ではあまりにも漠然としているのか私は会得が難しかった。私には最初むしろ肩を意識した方が判り易い。理由は、プロの動画をみてもパターからドライバーまで肩でギッコンバッタンしているからだ。体の回転というと右肩の突っ込があったが、肩を意識したら、無くなり遅れてインパクトで両肩が飛球線に並行に保てるようになった。

motion.jpgシニアになると体が硬くなるから分解してスイングする感じをつかむといい。バックスイングでは右に絶対スウエイしないように踏んばる。ダウンスイングでは、切り返しで先ず右に腰をずらすそして左股間節の上で体を回転するようにすると右肩が突っ込まずにクラブは右腰横に落とす感じになり、レイトヒッティングになりインサイドからクラブヘッドが落ちてくるからスクウエアにヘッドがボールにインパクトする。このとき両肩は飛球線に並行に保たれる。そんな確認をするといい。

■悪き癖と認め難し■

昔の知識を持ったシニアゴルファーはいわば昔身についた技を今は悪い癖と指摘される。これは自分を否定されたが如しだから認め難いだろう。どうしても納得できない場合は今の自分のスタイルのゴルフを続ければいい。それぞれのゴルフ文化はその人が選択すればいい。

■覚悟が必要■

一方少しでも格好いいスイングをしたいと思うシニアなら、如何に昔の癖を除去できるかそれなりの覚悟が必要となる。矯正の意味とは、自分の経験から言えるのは、最低1、2年間は自分のスイングがめちゃめちゃに一旦なってしまう。それを乗り越える覚悟は、矯正手術を受ける前に絶対に決めておく必要がある。

■プロは自立支援者■

かくして、そうするならば、ここでプロの助けが絶対不可欠という訳である。プロと一緒にリハビリするしかない。人口芝の上での練習場レッスン。本芝上でのラウンドレッスン。昔の癖を摘出し矯正する手術とリハビリが一緒にやってくれるのは専門職のプロしか居ない。

シニアゴルフを愉しく続けたい。悩みかあ少しは解放されたい。その望みと意思とがあるならば、最短距離で途中の悩みも解決してくれるパートナーを探す事が先決。シニアゴルファーでもその計画は遅くはない。改造は自分ではできない。プロが不可欠と提唱する所以である。高齢になっても、格好いいスイングをし、愉しんでゴルフが面白いと感じたいシニアになりたいなら、その気ならば成れる。あと何年で完成すると目標設定し努力する。さすれば、スイングがめちゃくちゃになってゴルフ人生を終える悲劇は避けられる。

■発想転換■

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シニア・ゴルファーは時には世の中の現象を見るがいい。なぜ女性がこうもコースに多くなったのか?なぜ小さい女子プロがあれだけ飛ばすのか?とそんな疑問を持つことで、何か自分がヒントを発見出来るかもしれない。関心・興味・疑問など感度のいいアンテナは欠かせない。

■時代は変わった■

世の中でもそういう現象はたくさんあるように、ゴルフのスイングの世界も同じだった。時代が変わっていたのである。時代に追いつかないまま、新しい道具を使っていては、適合しない確率が高い。ゴルフの悩みがかえって増えるのは当たり前のこと。ボールと道具とが変わったのに、スイングを変えるところまで認識してるシニアゴルファーは、周りをみても、ごくわずかに思う。

■シニアになったらチューニングを■

シンプルスイング+新しい道具=>この組み合わせを知り、最適のチューニングが出来た時、シニアゴルフが一層楽しくなる。ドライバーもFWウッドもアイアンも、一つのスイングで、簡単に出来るようになり、方向性も良くなり、飛距離も伸びる。早くこの事を体感した方が愉しいゴルフが約束される。

これだけははっきりしている。近代ゴルフスイングは完成しており、シニアは現役時代よりも力も減り、体も硬くなっている、これから減少するだけ。力の要らないスイングが完成している恩恵を受けられることは運がいいではないか。シニアゴルファーが長くゴルフを愉しめるという自信が私には得られたのはこの時代が変わったおかげともいえる。

■シニアは愉しむゴルフを■

私自分がスクール、レッスン、ラウンドレッスンを通じて悩んだ環境下、それらを認識し矯正しなければ新しい道具を使いこなせなかったプロセスを振り返ってみると、以上のことを素直に告白せざるを得ない。別の事例を言えば、50歳頃からちゃんと習い始めたる同輩は、それしか知らないし(昔の癖なんて彼にはないから)今流のスイングを素直に習得しやれている。年齢にはまったく関係ないのである。

その環境変化の時代格差を認め是正あるいは克服するか?今の自分を温存するか?は、各シニアの選択でいい。シニアになったら、もはやテクニックよりも、愉しいゴルフができればいいから、自分でいいものを選択しさえすればいい。シニアライフは愉しむことを優先するべき!とこのWebで展開しているように。

ここでは、あくまでも、昔少し習ったことあるシニアゴルファーが懐きそうな悩みやその対処法について、最近の教え方から、差を記してみただけである。

■シニアは体が硬くなっている■

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シニアになって感ずるのは、体が硬くなっていることである。私の場合若いころに比べて背中が一番硬くなっている気がする。背中はスイングで大事な部分である。正しいスイングすれば腰痛はない。筈だが、実際はこの筋肉が硬いために無理したスイングをすることがある。腰痛も不本意に発生することがある。だから、シニアには身近な整体院の選択肢もあろう。プロは、試合前、試合中、試合後にきちんとしたトレーナーによるストレッチやマッサージプログラムを持っているという。素人のシニアにはそれだけのことはできないが、日頃から体を柔らかくするストレッチや軽い運動をして管理した方がいい。
スポーツ整体では、足脚空気圧で絞る(血液を心臓に送り返す)、低周波(腰・背中・肩マッサージ、温める)、脊椎指圧・骨盤背骨整体、脚・腰のストレッチなど、プレー前後で行うと体調はすこぶるいい。

現代科学進歩で下着が変わった。ウオーマーだけでなく、着用しただけで筋肉を引き締め上げる効果を維持できるスポーツアンダーウエア(豪州SKINS)が利用できる。で、体は軽く感じ、何歳か若返った気分だけでなく、ラウンド中や後にも筋肉疲労は感じないし、なによりも、切れのいいスイングができるから、ナイスショットが出易く、気分がよくなりゴルフが楽しくなる、そんな相乗効果の恩恵が受けられる。

■素晴らしいプロとの出会いでチャレンジし続けられた■

病院の外科では矯正したり手術したりする。手術後は理学療法士の先生と一緒に、生活復帰のためのリハビリプログラムを院内でこなす。退院したら自分で実生活をやらなければならない。実は、実生活になれるべく自宅に来て状況の応じて介助してくれる人は実社会ではまだ充実しているとは言えない。ゴルフではある。それがラウンドレッスンである。自立支援してもらえるラウンドレッスンは、シニアにはいい介助となり実生活(本芝コース)のゴルフがうまくなる手段である。

その考えのもと、私、患者も、先生方を信頼し努力し矯正リハビリし、長生きするスイングを身につけようとし、実践でも自立支援の介助を受けているわけである。

ゴルフ復活後からお世話になった先生方を感謝の意を含めて簡単ですが紹介しておきます。


■ 桜ケ丘CCゴルフ練習場 2004年夏秋 

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ゴルフ復活後スクールで矯正手術を受けるロボコップと自分を称した理由は中途半端な既成概念が邪魔するから頭を空っぽにしたかったからで、最新の最のスイングを、若い年齢のティーチングプロのスクールクラスに入学。その秋のスクールコンペのスコア89は、復活宣言後だったから、希望が見えて本当に嬉しかった。


■ゴルフアカデミー イーグル18 2008年春

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日本にアプローチ練習場を作りたいという思いですべて自分で設計工事監督までして出来上がった、本物そっくりの砂を撒いたゴルフ専用で加工したグリーンや適当な深さのフェアウエイ用人工芝を敷き詰めたアプローチ専用練習場。

オーナーの桑田泉氏(ツアープロ経験者)から、彼の提唱するQUATER理論(彼の目標は三年で80台出来る)を本人から直接指導してもらい、付属プロから、パッティグ、アプローチ、ドライバーまで共通なスイングでいいとしている。特にスイングは横方向、縦方向の合成の部分を簡潔明快に説く。ここに飛び込んだ理由は、2004年からゴルフをやり、昭和の森GCでGAHDCPベスト19、今年1月23まで下がったままき詰まり、ラウンドレッスンの合間に、基本から矯正したいと思ったからだった。これを私の言葉では、『スイング・リハビリ』と称した。 

練習するならアプローチがいい。シニアになってもアプローチ練習なら疲れることはない。


■ 昭和の森ゴルフアカデミー (カワナミゴルフスポーツ) 2005年春~現在に至る

トーナメントプロ 石井 昇 氏

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桜ケ丘CC練習場スクールで基本を習った次はコースに出たくなった。コースでの実践ゴルフを教えてもらいたかった。高齢者の私の年齢に近いベテランプロを自宅から車30分圏内で探すことにした。
幸い、昭和の森GC付属ゴルフアカデミーSMGA(カワナミゴルフスクール)所属トーナメントプロ石井氏(以下石井プロ)に出会うことで、大きくプログラムが進化した。

年齢差8年と私に近いベテランゆえ昔のゴルフからの癖を理解し昔打法も話が通じ、矯正のためのコミュニケーションがスムーズなので、2005年SMGA(昭和の森ゴルフアカデミー)のゴルフスクールに入学毎週日曜日午後レッスンを受けた。同じ場所で3、9、18ホールレッスンをも受講。引き続き昭和の森GCの年会費会員となり”平坦コース訓練学校”と自称し、プレー回数をこなすも、ベスト90.ベストJPGAHCP19止まりゆえ課題が残った。

次のステップとして平坦から”斜面ショット訓練”に移りたいと、外のコースで行うSMGCの石井プロのラウンドレッスンをいまも受講しつづけていわゆるコース応用編として受講中。

石井プロのお父上様石井朝夫プロは1963年日本シリーズ初代チャンピオン(第2回陳清波)。氏は大学工科系専攻でゴルフ同好会所属し卒業の春ゴルフしこんな面白いものはないと感激し、親戚の石井富士夫プロが所属していた府中CCに就職後ゴルフ場コース保守も学び終日ラウンド練習しその後、軽井沢奥のプリンスランドで修業のあとプロテスト合格。ツアー試合に参戦しトーナメント最終日優勝争いの最終組経験者で日本最高4位の成績。

タフなプロ試合経験者ゆえ実践経験が豊富な技から様々な場面・状況下でのショットについて私はどんな風に打つのだろうかと関心を持ち質疑応答しながら指導を受けている。

石井プロは「年取っても格好いいスイングがしたいでしょ!」と説く。これは私の「70SWING」の思想と一致している。その点、お互い共有させていただいており、エールを頂いたかのように元気が出てきて励みにもなるので嬉しい限りです。

私には、石井プロのラウンドレッスンがいつも選択出来、激励のための厳しい指導を受けられる幸せ者というしかない。シニア・ゴルフ・ライフがだんだんと完成への方向に行きつつあることを実感でき、忍耐強いご指導に本当に感謝している。

このサイトで自立支援と位置づける「ラウンド・レッスン」を取り上げている。アマチュアがゴルフを完成するには、プロからのラウンドレッスンが、究極的な選択肢になると考えているからである。

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若者もシニアもひとりで18ホールをプレーし進む。そこでは自分の質・技・責任が全てが現れる。

ラウンド・レッスンとはLinkIcon

?※ ★ 急に打てなくなった時は・・・ ★ ※?

ホームドクターとの関係と同じ健康管理で

2008年夏、突然ショットが乱れた。出るコンペは次から次へと全て大叩きが続いた。最悪は10/8富士桜CCでの120名ほどのアンダーハンディキャップ競技会。せっかくの名門コースも悲劇野ゴルフとなった。

2004年新スイングを学んでいたスクール時代にもそういうことがあったが技術習得段階。外のコースあちこちでやる武者修行では、初めての経験だったから正直焦った。辞めるしかないかなと自覚したほど。とうとう昭和の森ゴルフアカデミーの石井プロの元を訪れチェックしてもらった。

自分を隅から隅まで承知ゆえ、一ショットしたあとに、一声で指導されたら、元に戻ったのである!! ミラクル!奇跡!名医! さすがプロだと感動した。なあんだ、もっと早く来ていればよかったと反省。その反面気持も晴れてゴルフが楽しくなった。 ・・・この時学んだことがある。

自分一人で復帰することは不可能、難しい!調子が悪い時は、自分で何が原因かと考えてしまうから、思い当たる節がどんどん湧き浮かんで頭の中が飽和してしまう。これまで習ったり矯正してもらった事が走馬灯の如く思い出し引出が一度に開いて中身が飛び出すからである。パニックに襲われたコースでは、やることなすことが裏目に出てどんどん沼に陥って身動きができなくなってしまったのである。ついスランプやイップスという言葉を自分で発声したが、暗示が掛かり余計な悩みが出てしまうから使わない方がいい。


物理的な原因として高齢化で体が固くなる。日頃ストレッチでほぐし柔らかくし回転し易い体を維持する。

急に打てなくなったら自分一人で悩んでも解決は無理だと体験。運が悪かったとあっさりと諦めるのがいい。そして自分をよく知っていて指導してくれるプロの元に駆け込むのが、一番早く復帰でき効率がいい。

あたかもシニアライフにおけるホームドクターと自分との健康管理タッグの関係とよく似たところがある。

シニアゴルファーが自ら認めるべき点とは?

2008年秋はコンペに参加し大叩きした結果は、新しいひらめきをもたらした。そして大きな改善へと一歩進んだのである。これは私には「悟り」なのである

1、まず自分が高齢者である、と認めること。
2、高齢者は、若者よりもパワー下降しつつある、と認めること。
3、それを補おうとして無意識に力を入れてはならないこと。

大叩きし改善しようともがく中、若者たちと張り合う外部のコンペに何度か出たときの自分の姿を思い出してみた。すると間違いなく、上記の1,2を認識していなかった。そのため、上記の3の症状を自覚出来なかった。

成人病に似ている。自分が認識したら治療がすんなりと受けられるし、自己管理もできるだろう。そうでないなら、いつも検査値は改善しない。

この不定愁訴に対して、リハビリすべく11月のラウンドレッスンで石井プロに相談し矯正することにした。その前提として、上記三点をしっかりと認識することから始めた。そしたら、スイングに無理がかからなくなったので、ミスが激減したのである。

シニアゴルファーが突然おかしくなったら、このパワー下降に入ったかどうかをチェックし、そうなら無理しないことがコツである。

70SWING 完成まで二年を切っている。2008年秋は、期せずして、自分が高齢者なんだと認めるところからゴルフ不調を乗り越えられた気がする。

シニアライフは、マンガン乾電池である。

シニアライフについて、電池に例えたい。マンガン電池だと思う。十電池ではないという意味。満願感典値:願いを満たす、感じ取る、つかさどる、感性値。

ある年齢を過ぎると、マンガン乾電池のようにパワーが落ちてくる。しかし、自覚はなかなかできないし、認めたくない。私もそうだった。

しかし、あるときになって、シニアには充電なんて無縁だとわかった。現役時代、みんなと同じく、骨を粉にして働いた。そのころの充電効果は大きくすぐ回復した。それが高齢者になるとなぜ無縁になるのだろうか?

高齢者には充電なんて聞かないと思った方がいい。現役時代のようにパワーが戻ると勘違いすると、心身に無理が掛る。この誤解から時には失敗もあり得るかもしれない。

マンガン乾電池は、温めると電圧が戻るとある知人が教えてくれたが、温かくするのはいい、老人は冷やさないことだ。ゴルフでもサーモアンダーウエアを着用するのがいい。

充電できるアルカリやリチュウム電池ではない。下がった電圧レベルで生活やスポーツすれば無理がかからない。ゴルフもそう認識したら、正常なゴルフが復活したのである。

たとえ、乾電池が、末期に急激に電圧が降下する水銀電池のように豹変し、命が先か、という事態もある得るかもしれない。要するに、残りの人生を、元気にいい思い出を作って過ごしたい。

まとめ

隠居したら背丈以上の遊びは避ける。生活の知恵力が付いているから節約の工夫・工夫。ケチとは違う生活能力の一つ。生活の他の面にも生きる。

道具代やプレー費などの節約力を生かし、コストパフォーマンスの高いゴルフプレーで人生を楽しみたい、といつも心がけている。

現在所有中のギアは、殆どがそういう節約ムードで調達した。現物を見たら新品みたいに見える。在庫処分新品、新古品など十分使える。 取得価格/標準価格を1/7以下に収められる。ゴルフ復活した頃、巷には中古ゴルフ店やチェーン店がなかった。今は多く見かける。物余りの世情を反映している。

高価な新品でなくとも、高い会員権買わなくても、シニアゴルフは楽しめる、という判断が出来ていなかったならば、高齢で復活した私のゴルフライフは実現しなかった。コストを抑えパフォーマンスを上げる手法は、現役時代のいい習慣だ。それを生かせばいい。

いずれは

シニアゴルファーなら誰もが迎える運命がある。

それは、体力がゴルフラウンドに付いて来れなくなり諦めるケースか、年金生活者ゆえ経済的理由から断念するケースか、いずれか早い方が訪れる。

これらは避けられないから、70歳で格好いいスイングが出来てゴルフを楽しむシニアになる、その目標は、もしかして保証はされていなのかもしれない。 

そこが現役時代と違う残り人生をどういきるか?という直面する課題の一つの対処の仕方のサンプルだろうと思う。

シンプルでベストを尽くすことは、スイングもおなじ、シニアライフも同じということである。

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リハビリ=>自立支援
という概念

リハビリから自立支援を受けている、といふ感覚になった時期があった。。

「リハビリ」とは医療福祉保健分野で、世間で理解される一般語。手術の後における体の機能を回復する用語。

高齢化で体が硬くなる、運動反射神経が鈍くなる、頭もぼける。それらはプレーの品質に影響を大きく与える。

仮にそうなっても基本スイングが身に着いていれば、格好いいスイングを忘れないでいる事は夢ではないだろう。

ゴルフコースでは自分ひとりでやる。誰もスイングを介護してくれない。

体の基本の動きを正しく矯正しておくプライマリーケア(予防ケア)が必要。

これを私シニアゴルファーとしては ”スイング・リハビリ”と称したい。

パター、アプローチ、ショート、ミドル、ロング、ドライバーのシンプルな共通な基礎からスイングを見直すことに。

正しい順番で基本を体に覚えさせる ”スイング・リハビリ”が、ゴルフを長く楽しむために有効な手段になる?

そんな仮説を立てて実験してみよう。

医療福祉分野のリハビリは、専門の理学療法士が患者個性に合ったカリキュラム/メニューを作成しそれに沿って順番に根気よく行う作業である。

患者は先生を信頼しコツコツとリハビリを受け改善の努力をする。格好いい自分を取り戻し維持したいからだ。リハビリに特効薬はない。努力すれば報われある程度の機能が回復する。

ゴルフ復活以来あちこちで矯正手術・リハビリを受けて来たに等しい。

何か障害が出て手術をしてからリハビリを意識し受けるが、誰も、前もってリハビリなんて考えない。

実社会には介護制度がある。コースプレーでは誰も介護してくれない。

正しいゴルフ基本カリキュラムが存在する現代だからこそ、高齢者にとっては ”スイング・リハビリ” という予防医学的な考え・療法があってもいい。

理学療法士に当たる先生は、ゴルフではティーチング・プロでありトーナメント・プロである。現代スイングを教えるプロ。信頼できる先生たちである。

私は素晴らしいリハビリ環境に恵まれている幸運者。いつも感謝している。

基本カリキュラムやラウンドレッスンを受け、70歳に向けゴルフを希求し、春夏秋冬フォーシーズン面白く愉しむ。

そんな手ごたえを感じながら、コースで楽しいゴルフができているのは、本当にハッピー!!という他ない。

自立支援のための
ラウンド・レッスンへ

練習場でリハビリを終えたら仕上げはプロとラウンド・レッスンに参加する。

自己流レベル=>レッスン受けるレベル=>ラウンドレッスンと向上する。

プロ曰く「人間はいい癖よりも悪い癖がつき易く、困ったことに、悪い癖ほど除去しにくい。」けだし名言である。

ラウンド・レッスンの重要性に気がつき何が基本かがいま見え始めている。


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シニアゴルフの経済感LinkIcon