シニア・ゴルファー高齢化対策としてクラブ更新(2008 April)
シニアにとっては普段の生活と同じく取扱いの易しい道具が一番いい。
リハビリしてみて、新しいスイングには、新しいボールと新しい道具とが開発されて来ているから相性がいいといわれるが、これは自分では証明できていない。
何はともあれ、残り少ないシニアライフのために、道具の更新をしてみた。
◆パター◆
ピンタイプ、マレット、2ボールまで試した。加齢のためバランス感覚お三半規管や視力はいいが老化の影響を受け若い時の鋭い感覚には戻らない。幸い道具の進化の恩恵が受けられる。テーラーメイドのSPIDER はスイートスポットが幅広いためフェイスの端でボールを打っても転がる距離が減らないという。 慣性モーメントが大きいので、引いてフォローする作業がやさしい。距離感もイメージに近く出せる気がする。これに慣れるとピンパターまどは打てなくなる。
◆ウエッジ◆
過去三年間クリーブランドREG588のP49、A53、S56、L60の4本を揃えて使ってみた。今回の更新で最新アイアンの素晴らしい性能から5IからSWまで統一。 シニアには扱い易く十分な道具に仕上がっている。しかし、まだそこで終わらなかった。軟鉄ウエッジである。中古だがJumboバージョン、S、P/S、Pの三本を手に入れた。古いグリップを外し、しっとり感のある細めグリップに交換し手首が効くようにした。軽く扱いたいからである。
◆アイアンセット◆
フェース全面を覆うだけでなくネックまで一体のチタン。後方に重いステンレスを装着した複合(TSネオミッド)構造。一般的なキャビティ/チタンフェイスアイアンに比べ重心深度が深くスイートエリアも広がる構造。ボールが上がり易く飛距離の安定性や方向性に優れ飛距離も改善。材質と製造技術の進歩の最新道具。
一つ前のモデルNANOⅡアイアンは「間違いだらけのゴルフクラブ選び」2005年グランプリ受賞。改良した点は3Iから7Iのソール後方にタングステン重量体を装着。重心深度が6.5mmから7.1mmと深くなり打ち易さがUP.。フェイス裏の薄肉部面積を140%拡大し反発性能アップ。ネックのスリム化。ロフトは5Iで24°と立つ。
力が弱くなった高齢者や女性でも扱い易いクラブと評判。人生最後のクラブとして最新のマルマンエキシムナノエキストラインパクトを選んだ。遠征用、常用の二式共同じアイアンセット。従来馴れていたSフレックスからRフレックスへと柔らかく変更した。
幸い、以前所有のキャロウエイBB2004M10はD2と、今回のNS950GH(R)もD2とバランスや重さは類似しているので無調整で使える。ドライバーとウエッジとの間のバランスは、鉛を貼って調整している。
◆フェアウエイウッド◆
NANO ⅡからNANO EXTRA IMPACT(EI)ではドライバーがSLEルール適合化された性能改良がフェアウエイウッドにも採用。EI のヘッド上面が高強度マレージング200から高強度カーボンへとトップカーボン構造に性能UP。ファイスは1.9mmの高反発タフェストマレージング711を採用、高反発と低重心とを同時に図る。
ロフトは通常より1°寝かせ(3W16°4W18°5W20°7W22°)、高打ち出し角、低スピン、強弾道で、風の強い日にも流されるにくくしてくれるギア。大型チタンヘッドドライバー並みの慣性モーメント3,200g・cm3を有し、抜群の方向性を確保。シャフトはアモルファスカーボンをコンポジットしたEX-05シャフト。コンポジットヘッドとの相性抜群で扱いやすい。
遠征用、常用二式のフェアウエイ・ウッド共、従来馴れていたSフレックスからRフレックスへと柔らかく変更した。
下記の重たいドライバーが振れるのに、更新したフェアウエイウッドはC9.5で重量も軽すぎる。クラブの流れ的には総重量と高バランスの流れがコツ。る。本来ドライバーが一番軽く、だんだんと重たくなるのが正道。振った感じに違和感がない。カタログ品C9.5よりも重たい高バランスのフェアウエイウッドに鉛でD1以上で総重量も重く調整しなくてはならなかった。
◆ドライバー◆
ゴルフ復活宣言当時は自分がまだ若かった。だから全クラブがSフレックスで統一してあった。
去年後半に中古ヘッドとシャフトとを複数組合せ試打実験。ヘッドは大同小異ほとんど飛距離や正確性に劇的に影響を与えるわけでなくシャフトの性能如何の方がクラブの性能を決める要素が大きいことが判った。
当初アイアンと同じくSシャフトのドライバーを使っていた。シャフトの知識がついてくると、シャフトのしなりとトルクとを活用しながら打つのが、特に長尺のドライバーには必要だと判った。そういうことから、クラブ更新した目的は高齢化対策だが、アイアンもフェアウエイウッドも二式共Rフレックス化した。
ドライバーは二年前からRフレックス化しておりシャフト高性能の享受から同輩レベルではオーバードライブを楽しんでいる。今お気に入りのシャフトはフジクラ米国発売(日本未発売)の下記のシャフトである。
高反発ヘッドがSLEルールで禁止され低反発ヘッドになっても、もっと飛ぶ訳はヘッド単体の改善効果よりもシャフトの高性能化とヘッドとの相性シナジー効果の最適化による技術の進化が背景にあったということらしい。それらスイングとシャフトの調子特性の関係も学んだ。
ドライバーで様々な中古ヘッドシャフトの組み合わせから違いを実際に試し打ちし体感出来た事は、格好いいスイングを希求する途上では、やっぱり避けられなかったプロセスであったに違いない。良い結果が出たしゴルフ工房とのお付き合いから知識も増えた。素晴らしいプロとの出会いから基本のスイング・リハビリとラウンド・レッスンの現在では、道具について迷いはまったくなくなった。
それよりも、クラブが軽くなったため、昔の打法は必要なくなった。スイングが道具で変わったのである。新しいスイングを覚えることが、昔かじったことのあるシニアゴルファーには欠かせない矯正・リハビリである。
その後、ドライバーは、下記のシャフトにr5ヘッドが一番打ちやすく飛距離もでる。総重量322gでバランスはD5.5.そう重く高バランスである。
ドライバー
■ シャフト ■
Fujikura(US) Tour Platform Sries 26.3
67g Torque 3.8 Mid bend point
Softer Tip, High Launch, Less Spin/Mid torque
米国発売日本未発売。”プロ仕様”と日本語記。米国R=日本S。
■ ヘッド ■
いろいろなドライバー・ヘッドを取りつけてみて試したら
クラブの性能はシャフトで決まる要素が大きい事を学びました。
お気に入りのドライバーは、r5ヘッドにこのシャフトに定着したのである。
ブランドクラブ以外のヘッドも試せた(2007)
■最新ギアの紹介■
(常用)(遠征用)
ドライバー #1W Maruman Exim Nano Extra Impact
◆「飛び」の進化はフェイスからヘッドへ
ボディすべての板厚を見直し、ボディ全体がしなやかにたわむように設計し直し。それがこのナノテクノ複合ボディ。トップ部分はアモルファスカーボン、フェイス部分はスーパータフェストチタン、そしてボディ全体はフラーレンチタン。450cm3と大型化しながらも低く深い重心と大きな重心アングル(27°)を実現。ヘッド全体を使った「たわみ」で高打ち出し角、低スピンの強弾道を生み出す。
◆ナノテクニューバランスシャフト
このシャフトは、自然タメを作るチタンメッシュ、そのしなりでボールをはじくナノフラーレンカーボン、大型ヘッドの挙動を安定させ、最後に加速させるアモルファスカーボンの3つの素材特性を活かし構成され、絶妙バランスで、ヘッドスピードをアップさせる事に成功。その結果飛距離を大きく伸ばすことが可能にした。これまでの軽量シャフトは、しなりは良くとも、クラブヘッドが暴れてしまったり、タイミングが取りにくかったり、など欠点がありましたが、これらの欠点をすべて解消。わずか49gとは思えないしっかり感、弾き感を生み出す。
印象:とにかく曲がらない。スイングがOKならまっすぐ。体が止まれば左に少し引っ掛け。逆が右に少しでる。いずれもストレート。ドローやスライスなどを打ちにくいくらいに感じる。飛距離は、r7,r5
より出ている。高弾道でポトンと落ちる。丘陵のぼりには欠かせないギア。
■ ゴルフ工房 ■
◆クラブの総重量とバランス
実際の仕様では、ドライバー、フェアウエイウッド類は、アイアンセットに比べてC9と軽すぎるから重たくしバランスもD1以上に調整して使っている。このときゴルフ工房という技術屋さんたちの助けがいる。測定しアドバイスを頂ける。鉛は自分で貼って練習場で確かめ具合のいいところを探す。
◆シニア・ゴルフでは経済的な工夫が必要◆
● シニア・ライフを送る環境は、現役時代考えていたよりもかなり厳しい!
一般には、ゴルフは贅沢な遊び、という通念はいまも変わらない。現役引退したシニアなら現役のような稼ぎは期待できない。学生時代と同じく、時間があるがお金がない。隠居生活もそうだから、二律背反のままだと矛盾するから、節約で工夫するしかない。そういう引退生活基盤に入るわけだから、贅沢だといわれるゴルフの趣味に対して家族からそう簡単に協賛は得られそうもない。趣味であるからこそ、贅沢はご法度と反発を受けるからだ。
シニア・ライフで夫婦同時にゴルフするならまだしも旦那だけのゴルフだけに予算が配分されるのは限度がある。現役引退後の生活には工夫が必要となる。ゴルフをするには、道具購入費と、その都度のプレー代が要る。隠居の身だから、汗水流して稼いで小遣いもあった現役時代とはまったく違う生活。じゃ、どうするか?最初に直面する問題だ!これを解決しない限り夢は実現しない。旦那の趣味のせいで家庭崩壊の兆しを家族に与えてはいけないからだ。
節約ムードで工夫・模索しておく覚悟が必要。まず一時予算としてのクラブやバッグ。新品高価すぎ購入は絶対無理。それらは叶わぬという前提から、シニア・ゴルフの設計を最初にちゃんとしておかないと、家庭騒動のトラブルを引き起こすことになる。そういうわけで、現役時代には未経験だろういくつかの工夫をあれこれと頭を悩まし試すことになった。
●格安でゴルフ・ギア(道具)取得することができる。
新品は高価すぎてまったく手が出ない。最初から諦めることが賢明。
幸いなことに、ゴルフブームでないのにもかかわらず、中国生産もあり、ゴルフギア(道具)は次から次へと新製品が出て来る。発売後何年年か遅れの在庫処分品か、新古品か、程度のいい中古品がどんどん値が下がることを意味する。これを狙わない手はない。
それらの中から少しでもベターなギアを探すことをすれば、少ない予算で調達が可能になる筈。これは嬉しいメリットと考える。新品でも少し前のモデルの売れ残り在庫処分品、新古品、展示品、程度のいい中古品などで揃えられたのである。これまで、唯一発売と同時に購入した新品は(それも最安値で購入した)テーラーメイドのSPIDERパターだけ。
世の中は物余り時代だから、ゴルフも道具を買い取るシステムもあり、販促ポイントが余計に付くシステムで競争もしているからそれらを利用しいい物を探し出すことが出来たのであった。幸いそういう氾濫したギアは、ゴルフ用品のWebやオークションから選択支が沢山ある。その中からより安く高品質のギアを選べる。そうすれば、コストパフォーマンスの高いギアを揃えるチャンスが多い。
日本は米国に近い消費文明の国だ。一方、欧州では歴史の重さから物を大事にする習慣が世界一強い。保守的な文化と同時に新品の納期が受注生産がゆえにすぐ手に入らない世の中のシステム事情もあり、使用済み道具の交換システムが日本人の予想以上に生活に浸透し発達している。(別途紹介予定)
日本では中古品の文化が育っていない。一方日本製品は世界一優秀である。流行が激しい品物は中古イコール新古品のレベルが保たれている。だから中古文化はだんだんと出来上がるに違いない。このシステムを利用しない手はない。かくしてゴルフギアは新品購入しないでも、新古品みたいなギアを習得するチャンスは沢山出てきている。この恩恵は大いに受けることが出来たのが、道具調達実現の理由になった。
●安価なプレー費のコースを探す
昔も今も、ゴルフは贅沢な遊びの部類に入る。昔はゴルフ会員権という高価な壁があった。1千万円の会員権がいま100万円以下に落ちている名門コースもないわけではない。そこで登場したのが年会員みたいな簡易なシステム。年会費2.5~3万円ほどでメンバー同伴不要でプレーができるシステムを採用しているゴルフ場が出現しているからだ。一回当たりのプレー費も競争原理のおかげで贅沢な価格から随分安く下がって来ている。また曜日限定で食事つきのサービスデーが設けられているのも見かける。何故か未だ週末は高い。隠居したら平日プレーに限る。 料金二回分で名門コースを回るのもいれてみたい。
●正式なコンペで緊張感を味わう
隠居ゴルフというとどうしても仲間うちかふらりとコースに出るから、どうしても遊び感覚が多くなる。それでもいいが、やっぱりゴルフらしいプレーもやりたい。そうするとクラブコンペでは不満足となる。商売がやっていけないのか、コンペなのに6インチリプレースOK、またワングリップOKなどある。やっている内にOKが数十センチになるから怖い。昭和の森GCのコンペは、ノータッチ、かつカップインの音まで聞くとちゃんとやってはいるがこれも完全に正式ではない。
最近参加しているコンペは、ルール遵守の試合モードになっている。普段慣れ合いでそうしてないこともルールだとこうなる、それを実行しなければならない。①最初に自分のボール情報を出し合う。同じだと変える準備も必要。②スルーザグリンNoタッチ。あるがまま。③ロストは、前打の場所に戻り打ち直す。④カップインまでストロークプレーゆえOKなし。⑤各組ごとにストップウオッチを持たされハーフ2時間以内。オーバーすると全員にペナルティーが課せられる。・・・と、緊張感があっていい。若い人も飛ばすからこちらもがんばる。
2008年武者修行で100名近い競技会にオフィシャルHDCP資格で参加してい見るといい勉強になる。若い人と同じく振り回すとたちまちミスがでてしまう。如何に自分のペースのゴルフができるか、葛藤が生じる。最悪最下位の成績が自分に反省を求める。自分の実力並みにプレーすれば戻るがそこまで回復するのに2か月もかかった2008夏秋だった。
一時期、自分のゴルフの調子が悪くなっても心配はない。原点に戻り自分のゴルフを取り戻せばいい。人生もおなじ、焦ることはない、波があっても、乗り越えられる筈と、自身を持って過ごせばいい。